サッカー青年Y君~その1~

最初のクセ男との思い出を考えたとき、出てきたのがY君だった。
高校3年生のときに出会った2つ年上の大学2年生。
色黒でスラッとしたサッカー好きなイケメンだった。

少し早めに進路が決まった私は、同じような仲間と遊び回っていた。
夏までは部活一筋で遊ぶ時間も無かったので、遅れて高校生活を謳歌していた。

そこに現れたのが友人の地元の先輩Y君。
色黒スポーツマンが大好きな私は一目惚れだった。
更に部活ばかりで恋愛の免疫無し、今考えても好きが溢れ出ていたんだと思う。

Y君から連絡先を聞かれて、毎日やりとりをした。
2~3日おきに1、2時間ほど電話もした。
デートにも誘われて、私は手ごたえを感じていた。

映画に行ってご飯を食べて、帰りに手を繋がれた。
これ、いけるんじゃない!?
2回目のデートの後は帰り際にキスもされた。
これ、付き合ってるんじゃない!?
次に会ったときに確認してみよう。

そんなお花畑の中、Y君から電話がかかってきた。
うんうん、いつものラブラブ電話ね!
ところがここで一気にどん底に突き落とされる。

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